ビール製造のように、醪の発酵の前に、蒸米を酵素で効率的に溶かしてから、それを三段仕込みで麹と一緒に醪に添加する製法であるこれを液化仕込みと呼ぶ。
液化仕込みは当初、エステル(果物様の)の香りが出やすく、日本酒らしくないといった課題があったが、醪の撹拌数の制御などで、この課題を克服した。
液化仕込みのメリットは①初期の醪が粥状でなく、さらさらしているため、櫂入といった作業が楽である。また醪の熱伝導がよい。②従来の日本酒にない香味の可能性と自由度から、新製品の開発に有利である③白米一tあたりの純アルコール収得量が高く、経済性(原価率)に優れる